不動産投資に生成AIは有効か？不動産テックカオスマップの最新版から解説！
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シェア不動産テックカオスマップに生成AIカテゴリが新設
はじめに
不動産テック協会が不動産テック カオスマップ第9版を2023年8月31日に発表しました。
2022年の第8版と比較して今回の傾向としては以下が挙げられるようです。
・不動産クラウドファンディングのカテゴリーに属する企業数が69社と前年度に比べ、35社増加
・不動産テックマーケットが成熟化し、競争環境が健全に構築されたことにより、淘汰されるサービスの増加
・不動産業界に生成AIをビジネスとする企業が参入
不動産投資の分野ではクラウドファンディングのサービス提供が盛んになっていることを表していますが、不動産投資すぐやる課編集部で着目したのは「生成AI」カテゴリの新設です。
生成AIとは何か
生成AIとは、「ジェネレーティブAI（Generative AI）」とも呼ばれるAI（人工知能）の一種です。AIを用いてクリエイティブな成果物を生み出すことができるのが特徴的で、生成できるものは楽曲や画像、動画、プログラムのコード、文章など多岐にわたります。テキストや画像、音声などのデータを入力すると、そのデータと類似した新たなデータを生成するAIのことです。近年、生成AIの技術は急速に進歩しており、不動産テックにおいてもさまざまな活用が検討されているもので、今回不動産テックカオスマップにカテゴリとして新設されたことは興味深い事と言えます。例えば不動産投資においては所有物件のリーシングにおいて、より入居者のイメージに合ったデジタルステージングなどに活用されるかも知れません。
AIによる不動産投資の効率化
生成AIを始めとするAI技術は、不動産投資の効率化に大きく貢献する可能性があります。2023年10月現在、不動産会社向けに提供されるAIを活用したサービスは「賃貸募集」「賃貸管理」「物件の価格査定」「入居者・オーナー管理」などの分野において拡がりを見せています。不動産投資家としては不動産会社を通じて間接的に、AIのメリットを享受しているという状況です。
一歩踏み込んで不動産投資家自身として、効率化や不動産投資のリスクを回避できるようなAIを活用したサービスも徐々に拡がりを見せています。
不動産投資家が使える3つのAI活用
不動産投資家が使えるAIサービスはどれも、投資判断を助ける事に役立ちます。主に3つのカテゴリで活用できるサービスがあります。
賃料査定
大量なデータを元に賃料をAIで予測、査定してくれるサービスです。所在地、構造、築年数、広さ、間取り、設備の有無などを入力し適正な賃料の範囲を示してくれるサービスです。不動産会社向けながらも無料で提供している機能もあり、賃料の妥当性や適性を知るには有効なサービスです。
【賃料査定主なサービス】
売却・購入の為の価格査定
多くの不動産ポータルや不動産会社で採用しているAI査定です。人手にたよらずAIによりスピーディーに算出します。以前は不動産会社でも内向けの業務支援システムだったAIが、最近では表に出してAIで査定する事自体を売りにして物件査定の機会を獲得しようという潮流を感じます。
【価格査定主なサービス】
不動産投資のシミュレーション
利回り、キャッシュフロー、未来の収支予測等を兼ね備えたサービスです。エリアや物件種別など制限があるものもありますが、投資家向けに作られており使いこなせば大いに投資判断に役立つサービスとなります。
【不動産投資のシミュレーション主なサービス】
オリックス銀行｜未来のキャッシュフローシミュレーション
まとめ
生成AIを始めとするAIの活用は、不動産投資のあり方を大きく変える可能性を秘めています。不動産テックにおける生成AIの活用は、物件情報の自動収集・分析や入居者募集の効率化、売却・買取の意思決定支援など、さまざまな領域に広がって行くと予測されます。今後、生成AIの技術がさらに進歩することで、不動産投資はより効率的で収益性の高いものになると考えられます。同時にAIを使いこなせる不動産投資家でいる事が成功の確率を挙げるため、負けないためにも重要であると考えさせられる、2023年の不動産テックカオスマップとなりました。
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