不動産投資をはじめたら掛かる費用:毎年・毎月・突発的にかかる費用と節約テクニックを解説
大家さんになったらかかる費用とは?
不動産投資をはじめて晴れて大家さんとなったら、どのような費用が掛かるのでしょうか?不動産投資で毎年、毎月、退去時など突発的にかかる主な費用と、それらを節約するためのテクニックを解説します。
毎年かかる費用
固定資産税・都市計画税
物件の固定資産税評価額によって決まるため抑える事は出来ません。1年分を指定された納付期限に年4回の分割払いが一般的です。自治体によっては初回の期限に一括払いを出来るところもあります。支払い方法によってポイントを得たりする事も出来るので、銀行振り込みやコンビニ払いではなく、スマホ決済、クレジットカード払い、電子マネーではらう大家さんも見受けられます。
火災保険料
複数の保険会社から見積もりを取ることで、最適なプランを選べます。
また一括払いと月払い、年払いと選べますのでご自身の状況で選択が出来ます。
毎月かかる費用
ローン返済
融資を受けて物件を購入している場合は毎月返済が発生します。
借入金額と金利、期間、返済方法によって決まります。節約の方法としては、金利の安い、条件の良いローンに借り換えをするという事が出来ます。
管理費・共益費
物件の点検や清掃など維持管理に必要な費用です。管理会社に全部または一部を委託するケースと戸建てや時間に余裕のある大家さんは自主管理をされるケースもあります。
また、管理会社は2種類あり、建物管理に特化した管理会社と客付けを得意とする会社があります。地方では2つを兼ねている場合も多く区別が付きづらいです。これらを選択していくことで、コストパフォーマンスの良し悪しに関わってきますので選定や見直しは有効な手段です。区分マンションの場合は持分に応じた管理費の支払いが必要となります。
修繕積立金
区分マンションの所有の場合は、予め管理組合で決められた持分に対しての積立金の支払いが求められます。組合や理事に入り見直しをする事が出来れば全体の金額など抑える事は不可能では無いですが物件の価値を維持する為にも必要な積み立てと考えられています。
もし一棟、戸建てのオーナーである場合は修繕の計画やコストダウンは取りやすい施策であるとも言われています。
水道・光熱費
1棟所有の場合、共用部の電気や水道代の負担があります。
退去時など突発的にかかる費用
クリーニング費用
退去後の清掃には費用がかかります。原状回復については敷金で清算する部分もありますが、経年劣化での回復は大家さんの負担になります。
修繕費用
壁紙の交換、入居中でも設備の故障や不具合など、修繕が必要な場合があります。
これらの費用は突発的に発生し急ぎの対応が必要となってきますので、通常は管理会社がその費用を見積もりお願いをするケースが多いです。自主管理または手配をし、より安く適した納期で出来る業者さんを知っておくことや、DIYできるスキルを持っているなどは、費用を抑える有効な方法です。
客付け費用
入居者募集に対して、仲介会社に払う「仲介手数料」が最大家賃の1ヶ月分。また物件の競争力やエリアによって差がありますが、「AD」と賃料の1ヶ月分を支払う事があります。広告料、広告宣伝費、業務委託費という名前で言われることもあります。これは優先的に入居者を決めて貰う為のお礼金という意味合いです。
結論
不動産投資においては、毎年、毎月、退去時など突発的にかかる費用があります。節約可能な費用を理解し工夫をすることで、不動産投資をより効率的に行うことが可能です。また、これらの費用の支払いが家賃収入の範囲に収まる計画を立てる事も不動産投資の基本となります。しっかりとしたシミュレーションを立て、負けない不動産投資をやっていきましょう。