不動産投資の生命線!これからの家賃はどうなっていくの?全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向(2023年11月)アットホーム調べより
2023年11月気になる全国の家賃動向
2023年11月の「全国主要都市の賃貸マンション・アパート」募集賃料の動向がアットホームより公表されました。この調査は全国10エリアでそれぞれ物件の面積帯ごとに前年同月とを比較しています。現在所有物件のある大家さんはもちろん、これから購入を考えている不動産投資家にとっても家賃の動向は気になることではないでしょうか?
忙しい方向けに要約「家賃は上がっている!」
マンションは全10エリア中、8エリアで全面積帯において家賃が前年同月を上回る
下落が見られるのは全40種類のうち、札幌市の大型ファミリー向け70㎡超マンション、ファミリー向け50㎡~70㎡マンション、神奈川県の大型ファミリー向け70㎡超マンションの3つだけという結果になった
マンションはファミリー向けの50㎡~70㎡が全エリアで上昇
マンションは、ファミリー向けが 11 カ月連続して全 10 エリアで前年同月を上回る。
マンションの募集家賃はし8エリアで過去最高値
東京 23 区・東京都下・神奈川県・千葉県・札幌市・仙台市・大阪市・福岡市の 8エリアは 2015 年 1 月以降最高値を更新した。
アパートは全10エリア×3面積帯の30種類中27種類で上昇
札幌市のファミリー向け(50㎡~70㎡)、大阪市のカップル向け(30㎡~50㎡)ファミリー向け物件(50㎡~70㎡)のみ下落となった。
アパートの募集家賃は6エリアで2015年1月以降最高値を更新
神奈川県・埼玉県・千葉県・仙台市・名古屋市・福岡市の6エリアは2015年1月以降最高値を更新した。
ファミリー向けの上昇率が高い
マンションではファミリー向け(50㎡~70㎡)、大型ファミリー向け(70㎡超)の上昇率が高い
上昇率ランクインが多い仙台市と福岡市
仙台市と福岡市が4つ、次いで東京23区、大阪市が3つとランクインが多い
2023年11月家賃動向のまとめ
見られている方の、投資エリアや該当する物件はありましたでしょうか?
全体を俯瞰すると、70㎡超の大型ファミリー向け、50㎡~70㎡のファミリー向けマンションが2015年11月と比較して大きく家賃が上がっていることが見て取れます。
不動産投資では、一般的に、利回りが低いけれど、入居したら長く住んでもらえるというファミリー物件。家賃上昇は投資家にどのような影響を与えるのでしょうか?
資材高騰による建築費の値上げ。予測される金利上昇など、比較的穏やかと言われる家賃、ひいては不動産価格の変動は不動産投資の生命線でもあるので、これからも注視していきたいです。
<調査概要>
◆対象全10エリア
首都圏(東京23区、東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県)、北海道札幌市、宮城県仙台市、愛知県名古屋市、大阪府大阪市、福岡県福岡市
◆対象データ
不動産情報サイト アットホームで登録・公開された居住用賃貸マンション・アパート(重複物件はユニーク化)
◆定義
・本調査では、入居者が1カ月に支払う「賃料+管理費・共益費等」を「家賃」としています。
・コメントでは、30㎡以下を「シングル向き」、30㎡~50㎡以下を「カップル向き」、50㎡~70㎡以下を「ファミリー向き」、70㎡超を「大型ファミリー向き」としています。
・本調査における平均家賃指数は2015年1月=100としています。
・上昇率は小数点第2位を四捨五入したものです。上昇率トップ3の表は、四捨五入前の数値に基づいています。
引用・転載