不動産投資で使える2種類のローンとは?アパートローンとプロパーローンを解説
不動産投資を融資を受けて行うメリットと2種類のローン
不動産投資のメリットのひとつに、不動産投資ローン、つまり融資を受けて物件を購入できるというものがあります。不動産投資は唯一、銀行や信用金庫などの金融機関がお金を貸してくれる投資と言われています。自己資金以上のレバレッジを効かせた投資ができる他の投資には無いメリットで、これを「レバレッジ効果」と言います。更にはしっかり賃貸経営をして入居者が付いていれば、家賃によって毎月の返済が進むので、融資と時間を味方に資産形成を行える事が不動産投資の醍醐味でもあります。
不動産投資ローンの重要性
あらためて不動産投資ローンの重要性を下記ポイントに絞って解説します。
時間とお金のレバレッジ効果を得られる
例えば、自己資金が無い状態から1000万円の物件を現金で買う為に、毎年100万円を貯めていったとして10年掛かります。物件価格以外に諸費用も掛かりますから10年以上掛かるかも知れません。ところが、自身の属性評価や不動産の評価によって未来の価値として前借りが出来るのが不動産投資ローンです。融資を得て不動産投資をする事によって、時間とお金にレバレッジを効かせて投資効果を高めることが可能になります。
手元の資金を温存できる
不動産投資にトラブルやリスクがある事を念頭に置かなければなりません。修繕のリスクや経年劣化や市場の変化による価値の下落や空室のリスクです。これらの不測の事態に備えるために物件購入にすべてつぎ込むのではなく、手元に資金を残しておくことは大切です。
そして、そのようなリスクに見舞われなくとも、自己資金として次の物件の購入の資金としていくことが拡大していく為にはポイントとなります。
ご自身と家族の為の団体信用生命保険
団体信用生命保険に加入できることも、重要な特徴です。加入をしていれば仮に自身が病気などで亡くなった場合、残債は団体信用生命保険によって支払われるので、家族が残債を払っていく事はなく不動産を所有できるのです。また、最近ではがんなどの三大疾病特約を付けられるものもあり、これらの病気で返済が難しくなった場合にも保険により返済がされるので、生命保険代わりにもなると言えます。
以上のように、不動産投資において融資は重要な役割を持っています。不動産投資ローン、すなわち融資を上手に使って行く事が不動産投資成功の鍵と言えます。
2つの不動産投資ローンの種類
不動産投資物件への融資には大きく分けて2つの分類があります。アパートローン・マンションローン」と「プロパーローン」の2つです。
アパートローン・マンションローン
パッケージ化されたローン商品です。年齢、年収などの借入資格、金額の上限、金利、期間、融資割合など条件が決まっておりその条件に従って融資が行われます。融資金額は物件の担保評価から算定されます。パッケージ化する事により審査を簡便化し融資が出やすくなっている事はメリットです。一部の地方銀行やノンバンクがこのような商品を展開しています。サラリーマンには使い勝手が良い反面、金利は高くなる傾向があります。
プロパーローン
オーダーメイド型の融資です。属性や物件に応じて融資条件を決めて行くものです。全国ほとんどの地方銀行や信用金庫で行っているのはこのタイプです。物件の担保評価もありますが、借り手の信用があれば担保評価を超えた融資も行われます。その分準備する書類の多さや審査には時間が掛かる傾向があります。金利もアパートローンと比較すると格段に低く、経営者や地主などで信用力や高属性の方は、オーダーメイド型の融資を優先的に考えると良いでしょう。また近年の不動産投資、収益物件活用ニーズの高まりから、他事業に比べて倒産リスクが低い不動産賃貸業に貸し出ししたいと言う金融機関の思惑もあるのか、パッケージ型のアパートローンとオーダーメイド型のプロパーローンの中間のポジションで展開されているもの見られます。
まとめ
不動産投資においての融資の重要性とその種類についての解説でした。まずは大きな2つの分類がある事を理解した上で、具体的な物件や自身の状況によって攻略していく事が不動産投資成功の鍵となります。また、別の記事ではより具体的な金融機関の種類や金利の傾向などについて解説したいと思います。
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